経営戦略論の研究者である立本教授が、CSOとして見据えるFLTの未来
~ビジネスを飛躍させる3つの戦略~

ファーストループテクノロジー株式会社(以下、FLT)には、4人の役員がいます。今回は、創業直後より、FLTを盛り立ててきた、経営戦略論の研究者である立本CSO(Chief Strategy Officer、最高戦略責任者)にインタビューしました。

まずは、自己紹介をお願いします。

立本

私は2018年より、FLTでCSOをしています。また、筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院の教授でもあります。

私の専門は経営戦略論で、その中でも特にテクノロジー分野のプラットフォーム戦略やエコシステムマネジメントの研究をしています。

世界有数の巨大プラットフォーマーであるGoogleやAmazonなどのビジネスモデルを調べて、強いビジネスを生み出す方法や、他の会社との適切な関係性、利益率の高い製品やサービスの創出などを研究しています。

FLT以外にも、小売業の企業でCSOをしています。具体的には、小売業のAI化・デジタル化を支援する仕事です。

FLTとの共通点は、リアルなデータを取り、それを活用して打ち手に繋げるビジネスという点で、私の得意領域だと考えています。

経営戦略論の研究者である立本さんが、FLTへ加入した経緯は何ですか?

立本

2017年頃に福永CEOに知り合い、私の専門であるオープンイノベーションについて議論するようになりました。

オープンイノベーションとは、企業内と企業外の資源を活用して、イノベーションを創出し、企業外にイノベーションを展開しながら、市場を拡大していくことを指します。

例えば、オープンイノベーションでは、他の会社との共創により生み出されたものをどうやって共有し、何を共有すべきではないのか考えていきます。身近な例で言うと、産学連携もオープンイノベーションの一つです。

FLTの立ち上げに際し、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)の技術や数理科学の理論をビジネスへ取り入れる方法について、福永CEOと検討する中で、FLTにCSOとして参画することになりました。

FLTの強みは何でしょうか?

立本

画像処理と深層学習がFLTの強みであると考えています。

それらの技術は、工事現場の危険検知、ビーコンを活用した自動車工事のヤード管理などに活用されています。

画像処理はパスコから、深層学習は産総研からの流れを受けて、FLTに入ってきた技術です。

また、最適化理論・グラフ解析・高性能計算の第一人者である九州大学の藤澤教授が、FLTのアドバイザーとして、FLTの数理最適化についてもサポートいただいています。

他のベンチャーとの違いとしては、センサーを用いて、少ない手間で、高精度な画像データを撮ることが挙げられます。

一般的なAIベンチャーのように、お客様の持っているデータを提供いただき分析するのではなく、FLTがお客様のもとへ訪れ、データを収集して、分析し、示唆をお届けする点が特長です。

CSOとはどんな仕事ですか?

立本

CSOには、3つの仕事があります。

①会社の外から会社の中に情報を伝える
 業界へ精通し、直近1~2年の間に世の中で起きていることを把握して、FLTに分かる形で伝えることがCSOの役割として求められています。

 CTOなどの事業責任者の職務が、プロダクトやサービス起点で事業拡大について考えることだとすれば、CSOの役割は市場の動向や外の技術を認識し、ビジネスとしてどうつなげていくかを検討することだと思います。

②会社の中から会社の外に情報を伝える
 次に、潜在的なお客様・パートナー企業・投資家などのステークホルダーに向けて、会社の情報を分かりやすく伝えることです。

 FLTの事業は、テック系に寄っており、専門外の方にとっては、非常に難解なものです。そのため、CSOとして社外に発信する際には、丁寧な説明を心掛け、FLTに対する理解を深めていただけるよう、気を配っています。

③常に3年後について考える
 CSOは、常に未来について考えています。現在の問題解決のみに集中するのではなく、同時に将来に向けてビジネスにおける試行錯誤を続けなければ、ただの下請け企業になってしまうからです。
 テクノロジー業界は変化が目まぐるしく、大体3年たてば、会社もガラッと変わります。そのため、FLTでは人事戦略や他社とのパートナーシップなども、3年を目安に計画を立てるようにしています。

FLTの今後についての考えを聞かせてください。

立本

3年後を目安に、目指していることは3つあります。

①危険検知の付加価値を高める
FLTの危険検知とは、建築工事もしくは土木工事の現場で、動画を撮影し、動画の中で、どれだけ危険な行動があるのか検知するものです。




現在は限られた現場でのみ危険検知が実装されていますが、将来的には、全国の全ての工事現場で、FLTの危険検知を実装したいと考えています。

また、今は動画を撮影し、危険を検知するまでの提供に留まっていますが、数年後には、保険との連携などを通して、より付加価値を高めたサービスを提供していきたいです。


②単独現場の在庫管理から、複数現場の在庫最適化へ
FLTの提供する工事現場の在庫管理とは、コンクリートなどの資材を動画で撮影し、在庫の量などを管理するものです。いずれは、単独の工事現場の在庫管理にとどまらず、複数の工事現場間の在庫最適化を支援するプロダクトへ仕上げていきたいと考えています。


③対応できる業種を増やす
FLTでは、様々な業界にサービスを提供しています。しかし、業界が異なる場合でも、基盤となる技術プラットフォームは同じものですので、今後は一層多様な分野へ応用していきたいです。

FLTへ参画を検討している方に一言お願いします。

立本

①エンジニアの仕事に興味のある方へ

最先端の技術について知りたい方に向いている職場だと思います。

FLTは小さい会社ですが、画像取得、深層学習、数理最適化まですべての過程を自社で担当しています。

いわゆる受託型ビジネスのように、顧客企業から貰ったデータを使って解析するだけではありません。

FLTであれば、データの収集から数理最適化、ユーザーインターフェースなどのアプリケーションの開発まで、一連の作業を経験することができるので、フルスタックエンジニアとして活躍することができます。


②コーポレートの仕事に興味のある方へ

FLTは、リアルとバーチャルの世界を繋ぐ仕事をしています。この分野は、日本では4.5年前から始まりました。

まだ日本では新しい分野で、今後、事業拡大の余地があります。現在、FLTの主力サービスである危険検知も、サービス提供前はこれほどまでにニーズあるものとは予想していませんでした。

FLTは、統一した技術基盤を、様々な業種に展開しているので、ビジネスにおける応用を考えることが好きな方にも楽しんでいただけると思います。

FLTは人間とAIのコンビネーションを目指している会社です。AIを活用して、データから情報を取り出す技術を持っています。

今後はその情報をさらに最適化して、選択肢として提供できるようになりたいと考えています。
皆様の積極的なご応募を、お待ちしております!気軽に応募ください!
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